杉本博司 ハダカから被服へ

杉本博司 ハダカから被服へ A4チラシ

原美術館で写真家(芸術家)杉本博司氏の個展が開催されているので行ってきました。
原美術館は都内にいながらにして地方の美術館のようなゆったりとした落ち着いた雰囲気を味わえるので、時々行きたくなるのです。

今展示の前半では「ジオラマ」シリーズというネアンデルタール人の裸から始まり、徐々に衣服を纏っていくことから終いにはルドルフ・ヴァレンティーノまでの服の機能性から社会的地位の象徴となる歴史になっています。

後半では服装がファッションとしてみなされてからの変化の様子を各時代を象徴するブランドの服装をほぼ等身大のサイズで撮影されています。

独特な彫刻のような写真だけでなく、それに付けられたキャプションが面白い。
ブランドのルーツは牛の所有者を表す尻に付けられた焼印であり、男性が戦地に行ったことで女性の社会進出が始まり自分自身の解放のためにファッションがブランド化していって、女性の尻をも熱くさせる事になった。(超意訳)
というようなユーモアに富んだ文章になっているので写真と合わせて読むとその時代のファッションの認識や変化がわかって面白いです。

またヨコハマトリエンナーレ2011で野村萬斎が着用した雷紋能衣装(はじまりの記憶に使われてるやつ)や豊臣秀吉が行った正室や側室によるファッションショー(みたいなもんらしい)の幕の他、3階への階段途中には写真で映っているエルザ・スキャパレリのデザインによるイブニングドレスを着たマネキンなども展示されています。

「ハダカから被服へ」というタイトルからファッションの展示を連想しそうですが、杉本博司氏の展示なのでファッションにあまり詳しくないという人でも見やすい展示かと思います。